介護リーダーとは、介護主任と呼ばれる立場にある人です。施設内で介護職員の調整やまとめ役として存在します。介護職以外のスタッフも安心して働けるよう、環境整備などを行う役割です。しかし、介護リーダーは法令などで定められたものではなく、配置の義務はありません。介護リーダーの配置は、事業所の判断に委ねられています。
介護職のスキルアップとして目指したいのは、介護リーダーです。介護以外の業務は増えますが、施設全体の状況を把握できるため、やりがいを感じられることでしょう。施設内で数名しか存在しない介護リーダーは、信頼される存在です。いくつかの特徴が挙げられます。介護職や管理職とのパイプ役として、それぞれの事情を汲み取れる人が多く見られます。介護の実務経験が10年以上など経験豊富で、コミュニケーションスキルが高いことも特徴的です。このほか、介護に関する研鑽を怠らず、常に高度な知識や技術を身につけるための工夫を行っています。
その他の特徴として、リーダーシップがあることが挙げられます。統率力がなければ、介護職のまとまりが悪くなります。また、適材適所を見極めて介護職員を配置できるマネジメント力がある人も、信頼される介護リーダーの特徴です。ただし、全てを網羅しなければ介護リーダーになれないということはありません。事業所によっては、実務者研修終了者や介護福祉士の有資格者を介護リーダーに設定することが多いので、資格面でのスキルアップが求められることもあります。